ブラックフォレスト(Black Forest)

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今日ご紹介するボードゲームは、ウヴェローゼンベルク氏の最新重量級ゲームの「ブラックフォレスト」というワーカームーブメントゲームです。

とにもかくにも、ますますウヴェさんのゲームが大好きになってきている我が家。
しかもこのゲーム、人気作の「グラスロード」のシステムに似ているとか。
これは買いです。
早速遊んでみたので、レビューいってみましょう。



ブラックフォレスト(Black Forest)

・所要時間:60~120分前後
・プレイ人数:1~4人

<ゲームの目的>
ドイツ南西部にあるシュヴァルツヴァルト地方(=ブラックフォレスト)が舞台。
ガラス工房を発展させて、建物を建てたり家畜を飼ったりして土地を発展させていこう。

<ゲームの進行>

  • スタートプレイヤーから時計回り順に手番をプレイする。
    手番中、プレイヤーは「通常手番」「物乞い」を行う。
  • 通常手番では以下3ステップの順番で実行する。
    1. 商品1つの支払い(任意):
      商品を1つ支払って、専門家タイルの「旅商人」 を他の任意の専門家タイルと入れ替えることができる。
    2. 移動:
      以下のいずれかで必ず移動を行う。
      ※移動できない場合は「物乞い」を行う。
      • 同じ村内での移動
      • 別の村への移動:
        各小道を通るには食料1つの移動コストがかかる。
        移動先の村に他プレイヤー駒がある場合、任意の資源を支払う必要がある。
        (他プレイヤーは受け取り拒否できる。通貨の場合は支払わなくてよい。)
      • 場所指定の仕事への移動:
        移動後にアクションとして場所指定の仕事を達成できる場合にのみ移動できる。
    3. アクション:
      村にいるのか、場所指定の仕事タイル上にいるのかに応じて、以下のうち1つのアクションを実行する。
      • 隣接している専門家1人か2人を訪問し、効果を得る。(任意の順番でOK)
      • (可能ならば)コストを支払い、仕事1つを達成する。
  • 物乞い:
    自分の駒がある村の中心に駒を置き(村の外にある場合は行わない)、食料を1つ得て、即座に手番を終了する。
  • アクションを行うことで、資源を得たり、土地を拡大したり、家畜を育てたり、建物を立てたり(36種類ある)、ガラス小屋を発展させていき、得点を獲得していく。
  • 特徴的なホイールによるリソース管理:
    生産(個人)ボードには2つの資源ホイールがある。
    左はガラス製造ホイールで、右は調理ホイール。
    基本資源(粥、肉、木材、木炭、砂、水、レンガ)が増えることで、精製資源(ガラス、商品、食料)に自動変換されていくシステム。(グラスロードと同じシステム)。

 

<ゲームの終了>

  • 手番終了時、調理ホイール上にある食料マーカーのいずれか(または両方)がシンボル に到達(または通過)している場合、そのプレイヤーを含む各プレイヤーが最後の1手番を行いゲーム終了となる。
  • 以下を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーがゲームに勝利。
    • ガラス1つごとに1点。
    • 調理ホイール上のダイヤルの位置に基づく得点。
    • 小地所ボード1枚ごとに2点。
    • 牧場にある家畜駒1個ごとに1点。
    • 自分の建物による得点。
    • ゲーム終了時の得点建物の効果による得点。

建物ボードは最後裏返すと得点計算ボードになります↑



●ヨタくん(9歳の息子)
家畜がいなくても建物の点数で挽回できて楽しかった!
建物効果で良いのがあってもさきに取られちゃうから急いで建てないとね。

●ゆづ(13歳の娘)
家畜をたくさん集められて楽しかったよ!
ウヴェさんのゲームは家畜を集めるのが好き♡
でも建物があまり建てられなかったから、次は良い効果の建物をたくさん建てたいな。

●妻
さすがウヴェさん凄く面白いね!
そして我が家はウヴェさんのゲームに慣れ親しんでいるので、ルール把握もしやすくて良きでした。

ただこの歯車ギミック、何でか凄く苦手かも。
ガラスができたと思ったらいつの間にか他の資源が少なくなっていて、建造物建てられないじゃん!というのを何度やってしまったことか。
マルチタスク得意なはずなのに、なんでだろう、、、頭の使うところが違うのかしら。
トホホ。

●夫
コンポーネントがとても美しくてウヴェさんらしいなと。
グラスロード」、「オラニエンブルガー運河」の歯車ギミックはすごく良くできていて、すごい仕組みなので、遊んでいてワクワクする。
コンポーネント自体でワクワクさせるのは、やはり腕があるなぁ。

ゲーム自体もさすがウヴェさんという感じで良くまとまっているし、安心して遊べる。
このゲームの素晴らしさは、文字情報を極限まで減らしていて、直感的に分かりやすいということと、ワーカームーブメントという仕組みによる自分自身の行動制限のジレンマにあるのかな。このジレンマが遊んでいて心地よい感じ。
全体的には苦しさがなかったのでアグリコラとは違う、カツカツではない方のウヴェさんゲームなので、リプライ性も高いだろうなぁ。



  • 総合評価:8
  • 独創性:8
  • わかりやすさ:8
  • システム洗練度:8
  • 間延び感の低さ(起伏):8
  • リプレイ性:8
  • コンポーネントの魅力:9
  • 脳汁感(ジレンマ味わい度):8
  • テーマ再現性:8
  • 戦術の幅:8
  • ドキドキわくわく感:8
  • 手番ごとの成長感:7
  • 攻撃性の低さ:8

~Fin~

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