・所要時間:180分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)
ゲーム概要
<テーマ>
中世の修道院経営がテーマの、箱庭系拡大再生産ワーカープレイスメントゲーム。
ノーブランド品
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<準備>
◆ゲームボード(歯車セット)をプレイ人数に合わせた組み合わせで用意
- 1~2プレイヤー用、3プレイヤー用、4プレイヤー用、3~4プレイヤーショートゲーム用
- 矢印は、「1と本」のスペースを指すようにセット。
- 各種の駒(粘土、木材、泥炭、家畜、穀物、コイン、ジョーカー)をAスペースに配置
- ブドウ駒と石材駒は、それぞれ8と13のスペースの外側に配置。
- 家駒は、家駒が描かれたスペースに配置。
◆各プレイヤーに下記を配布
- 個人ボード(ハートランドボード)
※左詰めで、湿原(泥炭産出)カード2枚、森林(木材産出)カード3枚を配置 - 8枚のカード(本マーク4枚と、A,B,C,D1枚ずつ)
※本マークは手札に。(入植フェイズで使用する自分専用の住居カード)
※A,B,C,Dカードは抜きだして分けておく - サマリーシート
- 初期資源として、粘土、木材、泥炭、コイン、穀物、家畜を1つずつ
◆フランスかアイルランドのどちらでプレイするか決める
◆建物カードを本、A、B、C、Dに分けて、それぞれ指定の場所に設置
- 本のカードを全て表向きでゲームボードの近くに並べる。
- A、B、C、Dカードの上に各プレイヤーのA、B、C、Dカードを乗せて、ゲームボードのA、B、C、Dの外側に設置。
◆追加地区タイル(平原地区タイルと海岸/山岳地区タイル)をまとめてゲームボードの近くに配置
<ゲームボードの見方>
- ゲームボード上の数字は、そのスペースに置かれている資源が何個あるかを示している。
牧師駒の配置により資源を生産する際は、このゲームボード上に書かれた数だけ資源を獲得できる。
資源獲得後は、ゲームボード上の該当の資源駒を0へ再配置する。
- ジョーカー駒は、ゲームボード上に置かれているどの資源の代わりに生産することが可能
例) ジョーカー駒が5のスペース、木材駒が2のスペースにある場合、ジョーカー駒を木材とみなして5つの木材を生産し、0スペースへ再配置することができる。
この場合、木材駒は2スペースに配置されたままになる。
ジョーカー駒は、石材やブドウなど序盤に登場していないものを生産する際にも使える。
- 歯車が指している数字が、そのラウンドのスタートプレイヤーを示す
例) 2 = 1ラウンド目の2番手プレイヤーがこのラウンドのスタートプレイヤーのはず。
< ゲームの進行 >
◆スタートプレイヤーを決め、フランスorアイルランドの選んだ方のマーカーを受け取る
◆25ラウンド(通常ラウンド×24 + ボーナスラウンド)構成。
各ラウンドは5フェイズを順番に進行
1.牧師確認フェイズ
- 牧師駒が全て建物カードに乗っているプレイヤーは全てを手元に戻す。
2.資源増加フェイズ
- ゲームボードの歯車を反時計回りに1スペース回転させる。
- スペース10に駒がある場合は、そのまま留まるよう一度どかしてから歯車を回す。
- 8ラウンド目にはブドウ駒を、13ラウンド目には石材駒を0のところに加える。
(3.入植フェイズ)
- A、B、C、Dを通過した時のみ発生するフェイズ。
- まず、対応する山札のカードを公開する。(各プレイヤーのカードはそれぞれの手札に)
- その後、家駒を次のスペースへ(元がAならBへ)移動。
- 各プレイヤーは、自分の住居カードを1枚のみ個人ボードに配置できる。
※コストは食料とエネルギー。
※海岸や丘陵など、配置条件があるカードがあるので注意 (カード左上にマーク有り) - 各プレイヤーは、追加地区タイルを1枚のみ購入・配置できる。
※早く購入した方が安い。
※平原地区タイルの裏表は任意で選択の上配置。向きはコストが正しい向きになるように。
※海岸地区タイルは、最低でも1マスの海岸スペースが、既に置かれているハートランド、平原地区スペース・海岸スペースのいずれかに隣接するように配置する。向きはコストが正しい向きになるように。
※山岳地区タイルは、最低でも1マスの丘陵スペースが、既に置かれているハートランド、平原地区スペース・丘陵スペースのいずれかに隣接するように配置する。向きはコストが正しい向きになるように。
※海岸地区タイル、山岳地区タイルを拡張した結果、ハートランドタイル・平原地区タイルに隣接しなくなっても問題ない。
4.メインアクションフェイズ
- 各プレイヤー、時計回りで下記より1アクションを選択実行。
※スタートプレイヤーのみ最後にもう1回アクションが可能。 - アクションは下記4種類
- 手元にある牧師駒を自分の地区の建物カードの上に配置し、記載のアクションを実施。
※アクションを実行しなくても良い。 - 他プレイヤー1人に1コインを支払い、そのプレイヤーの牧師駒を、そのプレイヤーの地区内の建物カードに配置し、記載のアクションを実施。(雇用契約)
※司祭駒か弟子駒かは持ち主が選ぶ。
※全ての駒が配置されているプレイヤーにはこのアクションは実行できない。
※配置後、アクションを実施しなくても良い。(妨害目的でも可)
※1コインは先払い。(アクションの結果で得るものを使うことはできない)
※1コインの代わりに、ワインorウイスキーを1つ支払ってもOK。ただし、この場合は相手がすぐ飲んだということで、ストックへ支払う。
※誰かがワイナリーorウイスキー醸造所を個人ボードに配置したら、以降は2コインに。(このことを示すために、スタートプレイヤーマーカーを2コインの面にする) - 湿原カードor森林カードを1枚取り除き、泥炭or木材を入手する。
※ゲームボード上の泥炭・木材が0の場合でも実行可能。(泥炭・木材は得られないが) - ゲームボードの近くに並べられている建物カード1つを個人ボードに建てる。
※建物カードに書かれているコストを支払う。
※建物カードに書かれている種類の土地にしか建てられないので注意。
※住居カードは建物カードではないため、このアクションでは建てられないので注意。
※建物カードを配置した際、手元に司祭駒(1つだけ形の違う駒)が残っていたら、司祭駒をその建物カードに配置してアクションを行っても良い。
※修道院カード(黄色いカード)のみ、他の修道院カードと隣接(縦or横)するように建てないといけない。
※一度配置した建物カードは動かせない。
※空いている土地がないと建てられない。(カードを予約して手札に入れるなどは不可)
- メインアクションの前後に、下記のフリーアクションを好きなだけ実行できる。
- 麦を藁に変える(麦チップをひっくり返す)
※藁を麦には戻せないので注意。 - コインを両替する(1コイン5枚 ⇔ 5コイン)
- ワイン・ウイスキーをコインに換える(ワインは1コイン、ウイスキーは2コイン)
- 追加地区タイルを購入・配置(これだけは、1手番で1回限定)
5.スタートプレイヤー移動フェイズ
◆ゲームボードの歯車がEのスペースを2回目に通過したら、最後(25回目)のラウンドがスタート
- 各プレイヤーは、自分の司祭駒(弟子駒ではなく)を手元に戻し、時計回りで1回ずつ最終アクションを行う。
※スタートプレイヤーも最終ラウンドでは手番は1回のみ。 - 最終アクションは以下の2つ。
- 建物を建てて即座に司祭駒を配置して効果を発動する
- 自分or他プレイヤーの建物に司祭駒を配置し、効果を発動する
※他の駒があっても関係なく置ける。
※他プレイヤーの地区の建物でも、コインなどを支払わずに配置できる。
- 最終アクション後、最終(5回目)の入植フェイズを実行し、ゲーム終了。
◆勝利点は下記の3つで構成。総合計が最も高い人が勝ち。
- 資源チップの勝利点の合計
※5コインは2勝利点なので、1コインは可能な限り両替を。
※ワイン・ウイスキーはそのままの勝利点orコインに換金して5コインを狙うか慎重に判断を。 - 配置済みの建物カードと住居カードの勝利点の合計
- 配置済みの住居カード自体+縦横に隣接するカードの「ワイン色の家マークの数字」の合計
※住居カードに縦横で隣接している建物カードのみ加算。隣接していない建物カードは無視。
※海スペースにも「ワイン色の家マークの数字」があるのでそれも加算。
感想
●妻
建物カードも出したいし、ワーカーも置きたいし、やりたいことが多すぎてジレンマがすごいね!
資源が足りなくなりがちで、他のプレイヤーが先に取ると自分がとれる数が減るから悩ましい。
ウヴェさんの他のゲームと違って食料が足りないとマイナスというのはないけど、結局住居カードを出すのにたくさん食料が必要だからあたふたしちゃうね。
ヒロさんが修道院カードを間違って置きがちだから、私がチェックしないとな~。
●ゆづ(9歳の娘)
周りの建物によって点数がもらえる「住居カード」をどこに置くかが大事だね!
でもそればっかりやってて、製品チップがみんなより少ないのが原因で負けて悔しい!
もう一回やりたいな。
●ヨタくん(5歳の息子)
駒をもらうのも建物を建てるのも、すごく楽しかった!
点数の高い建物をいっぱい建てられると嬉しいよ!
カードがたくさんあるから、効果を覚えるのがちょっと大変だったかな。
●自分
歯車付きのゲームボードが、資源の増加を資源に表しつつラウンド数も表現。良い仕事してくれてます。
歯車ギミックを使っている面白いゲームとして、ツォルキン、プラハ、カッラーラ―の宮殿がありますが、いずれも歯車ギミックが印象に残るので、良いコンポーネントなんでしょうね。
手番では「ワーカーを置く」「建物を建てる」「森や湿原から木材・泥炭を産出する」から1つやるだけなので、やることはとてもシンプルです。
メインの得点源が、「製品チップ」と「建物」で、この両方をいかにバランスよくやっていくかを常に考え続けるので結構頭が疲れますね。
個人ボードが途中で増えるのはワクワクして嬉しく、終盤にボードが大きくなって建物がたくさん置かれた自分のボードを見るととても充実感があります。
全体的にとても面白くて大好きなゲームですが、「他プレイヤーの建物カードが見づらいこと」が残念ですね。
このゲームは、お金を払えば他プレイヤーの個人ボード上の建物のアクションも実施できて結構重要なのですが、個人ボードに配置しているがゆえに見づらく、とても使いづらいです。
ル・アーブルも、他プレイヤーのカードにワーカーを置いてアクションできますが、こちらは個人ボードに置くわけではないので、他プレイヤーが見やすいように向きを変えることで利用頻度が格段に違うように感じました。
でもこの「祈り働け!」はルアーブルに少ない「箱庭感」が魅力なので、一長一短ですね。
あとは、ウヴェ氏の他の収穫系ゲームと異なり、畑や牧場の表現が無機質なので、生産・繁殖している感覚がほぼないのが個人的には少し惜しいところ。まぁそれを補う歯車の魅力があるのですが。
いずれにせよ、ご多分に漏れず超面白いウヴェ氏の拡大再生産ゲームでした。
総合評価
・総合評価:7
・独創性:8
・わかりやすさ:7
・システム洗練度:7
・間延び感の低さ(起伏):7
・リプレイ性:7
・コンポーネントの魅力:8
・脳汁感(ジレンマ味わい度):7
・テーマ再現性:6
・戦術の幅:8
・ドキドキわくわく感:8
・手番ごとの成長感:9
・攻撃性の低さ:8
・9歳児と本気で遊べる度:8
・5歳児も楽しそう度:7
・備考:歯車ボードに不思議な中毒性があり、ふとした時に遊びたくなります。歯車、恐るべし。
~Fin~
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