・所要時間:45分
・今回の人数:2人(俺、妻)
ゲーム概要
- 建物配置カードセットと、得点カードセットが配られる。
※カードセットは、「川重視」「道重視」「船重視」「バランス型」の4種。
- 中央ボードは、場所マスが点在し、それぞれの場所マスを道や川がつないでいる。
ゲーム開始時に、ランダムで建物タイル(家・協会・塔のいずれかが記載)を場所マス全てに、【裏向きで】設置する。
建物タイルには、建物以外に「羊」「丸太」「魚」などが書かれている。
- 手番では、カードを1枚プレイして「建物を建てる」「得点を得る」のいずれかをする。
- 建物は、「カードに書かれた場所」に、「建物タイルに書かれた建物」を建てられる。
建てたら、マスに書かれた得点を得られる。
また、「置いたコマに道・川でつながる場所」のタイルは全て表にする。
- 最初の1手番のみ、外周沿いの好きな場所にコマを1個置ける。
次の手番からは、「置いたコマに道か川でつながる場所」か「外周の場所」においていく。
- 得点カードは、「羊が書かれた建物タイルに1つでもコマを置いていたら7点」や「同じ川に置かれたコマの数×3点」などの条件が書かれている。
あるプレイヤーが得点カードを出したら、条件を満たしている全プレイヤーが得点を得る。
- 後半戦の準備をする。
- 得点の低い人から、前半で使った全プレイヤーのカードセットから好きなカードセットを選べる。
- 全てのコマを手元に戻す。
- ボード上の表向けたタイルはそのまま
- 決算カードは1ラウンド目で自分が使ったカードを回収して手札に戻す
※ ただし、山札から1枚引いて1枚捨てる(つまり1枚だけ交換)
- 後半戦スタート。
前半戦と同様にカードを1枚プレイして、「建物を建てる」「得点を得る」を行っていく。
ただし、全ての建物タイルがオープンになっている上、お互いの得点カードもある程度わかるため、アブストラクチックなプレイに。
<好感度ポイント>
- ある程度、勘と勢いとタイル引き運で思い切り進める前半と、全てが公開情報の中、ち密に計算して進めていく後半、全くプレイ感が異なり、2度美味しい。
- 前半で負けていても、有利そうなカードをとることで後半に大逆転が可能なゲームバランスも良い。
- ゲームはさくさく進み、1時間以内に終わる切れ味の鋭さ
感想
2019年当時
●妻
すごく面白いね、このゲーム!もっとやりたい。
●自分
ルールがシンプルでインストがノーストレスなのがまず好印象。
手番でやることも、カードを1枚出すだけなので、プレイ感も軽い。
効率的に得点の高い場所に建物タイルを設置していくことと、相手に得点を与えないタイミングで得点カードを出すこと、が戦術の中心になる。
この思考が、複雑すぎず、簡単すぎず、とっても適度に悩ましい。
あまりに悩ましさが強いと疲れるし、あまりに選択肢が少ないと軽すぎてつまらないから、このバランスを高水準で保っているこのゲームはすごい。
ルールを読んだ時からそもそも面白そうだったけど、プレイしたら予想よりももっと面白かった。
特に後半は、相手がどんな得点カードを持っているかわかるので、それを牽制しつつ、高い建物タイルの場所にコマを置くルートを構築し、実施していくのがたまらなく楽しい。
同じマップながら前半と後半のプレイ感が異なるゲームとしては、クニツィアのブルーラグーンが似ている。
が、ブルーラグーンは前半から運の要素はなく、後半のことを考えながら前半をやっていくため、終始アブストラクト。
これに対しサンタクルーズは、前半はたっぷり運の要素があるので、ある程度適当にプレイできて、後半のみアブストラクト。
どっちが面白いかは好みがわかれるところだけど、俺はある程度適当にやっても勝負になるゲームの方が少なので、このサンタクルーズが高評価です。
ところで余談ですが、「サンタクルーズ」という都市について。
俺は恥ずかしながら、アメリカにある都市、というくらいしか知りませんでした。
折角なので、調べてみました。
- アメリカ合衆国カリフォルニア州中部サンタクルーズ郡最大の都市。
- 人口は約6万人。サンフランシスコから約100km。
- 古代以来インディアンの居住地だった。
- 18世紀の大半に、スペインが最初に開拓した地域。
- 19世紀に、カリフォルニアがアメリカ合衆国の州になった後、
- 「のどかな海浜」と「海岸レッドウッド森林」「温暖な気候」が人気となり、
- リゾート地として発展。
- 市内にあるカリフォルニア大学サンタクルーズ校が有名。
とのこと。
すると、このゲームは、スペインの冒険家による最初の開拓時を表現しているのかな。
今は温暖な気候のリゾート地のようなので、きっと素敵なところでしょうね。
総合評価
・総合評価:8
・独創性:8
・わかりやすさ:7
・システム洗練度:8
・間延び感の低さ(起伏):8
・リプレイ性:7
・コンポーネントの魅力:7
・脳汁感(ジレンマ味わい度):7
・テーマ再現性:6
・戦術の幅:7
・ドキドキわくわく感:8
・手番ごとの成長感:8
・攻撃性の低さ:7
・備考:前後半でプレイ感が異なるので一度で2度おいしいゲームだ!
~Fin~
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