交響曲第九番 (Symphony No.9)

・所要時間:60分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)

ゲーム概要

バッハやモーツァルトなどの音楽家に投資して貴重な楽譜を入手していくゲーム。

  • ゲームは各ラウンド前後半2つのフェイズに分かれている。
  • 前半フェイズでは、各プレイヤー順番に6人の音楽家の「キューブ」から好きなものを2つずつとって個人ボードに置く。
    4金払えば3個目を、さらに8金払えば4つ目もとって個人ボードにおける。
    全員が取り終えたら6人の音楽家それぞれで、最多のキューブ所有者をチェック。
    単独最多のプレイヤーはその音楽家の楽譜がもらえる。(ただしその音楽家のキューブを2つにつき1つを除去しないといけない)
  • 前半フェイズ終了時に、各音楽家の人気度をチェック。
    人気度は音楽家ごとにとられたキューブ数によって決まっている。
    その時点での人気度に応じて開催できるコンサート(小規模・中規模・大規模)が割り当てられる。
  • 後半フェイズでは、コンサート開催を賭けた「握り競り」。
    全員で好きな金額を手に握り一斉公開。全プレイヤーの出した金額合計によって、「小規模のコンサート」「中規模コンサート」「大規模コンサート」のいずれかが決まる。
    合計金額が少なすぎて小規模コンサートの下限金額を下回った場合は不開催となり、最も握った金額が少なかったプレイヤーは所有するキューブを1つ失う。
    合計金額が多すぎて大規模コンサートの上限金額を上回った場合は、最も握った金額が多かったプレイヤーは所有するキューブを1つ失う。
    開催されたコンサートの規模によって、該当する音楽家のキューブを所有するプレイヤーは、キューブ1つにつき所定の金額を得る。
  • 6ラウンド終了時にゲーム終了。
    各音楽家の楽譜ごとにゲーム終了時の得点計算方式が決められているので、それに応じた勝利点を得て、最も勝利点の高い人が勝ち。



感想

2020年当時
●妻
よくまとまったゲームだと思う。
狙っているキューブが他の人と被るとつらいね!
同じことを繰り返す感じがちょっと間延びしたけど、面白かった。

●ゆづ(8歳の娘)
普通だったかな。
コンサートが思うように開催できないからお金が増えなくて、キューブも楽譜ももらえないのが嫌だった。

●ヨタくん(4歳の息子)
楽しかった!
みんなで「せーの!」ってお金を出すのが面白いね。

●自分
プレイ感もテーマも独特で、全体的によくまとまった良ゲームです。
「どの楽譜を狙うのか」→「その楽譜を得るためにどのキューブを他プレイヤーよりも多く集めるか」→「そのキューブをより多く得るためにどうやって狙った音楽家のコンサートを開催してお金を稼ぐか」と、道筋がしっかり通っているのでやるべきことが明確。
それでいて、お金が基本的に常にじり貧なので、最大のお金稼ぎ手段の「コンサート」が重要なのだが、そこに握り競りというパーティー要素をぶち込むことで盛り上げどころの演出に成功している。

派手さはないけど、確実に楽しめる要素が凝縮したゲームです。

プレイ時間が眺めなわりに各ラウンドでやることが同じなので、後半若干冗長に感じるところが惜しいかな。



総合評価

  • 総合評価:6
  • 独創性:8
  • わかりやすさ:6
  • システム洗練度:6
  • 間延び感の低さ(起伏):6
  • リプレイ性:6
  • コンポーネントの魅力:7
  • 脳汁感(ジレンマ味わい度):7
  • テーマ再現性:6
  • 戦術の幅:6
  • ドキドキわくわく感:7
  • 手番ごとの成長感:6
  • 攻撃性の低さ:6
  • 8歳児と本気で遊べる度:6
  • 4歳児も楽しそう度:6
  • 備考:有名な音楽家が実名で登場するので、テンションが上がります。

~Fin~

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