フードチェーンマグネイト(Food Chain Magnate)

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ボードゲームには軽量級、中量級、重量級がありますよね。
ボードゲーマーたるもの、「長時間・複雑・頭をめちゃ使う」の3重苦を積極的に受けるドMでいたいですよね。

我が家でも、少しずつ重量級に慣れて来て、一般的な重ゲーは普通に遊べるくらいになっています。

しかしながら、そんな我が家でも手を出さない領域の危険な匂いのするゲーマーズゲームがいくつか存在します。

そのうちの一つをご紹介します。
このゲームは、中途半端に手を足すと精神的ダメージが大きいとの噂が溢れているため、なかなかプレイしませんでしたが、この度ついに!!

フードチェーンマグネイト(Food Chain Magnate

created by Rinker
Splotter
¥27,809 (2024/12/13 07:25:42時点 Amazon調べ-詳細)

・所要時間:120分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)

ゲーム概要

<テーマ>

ファストフード店を創業したベンチャー経営者となり、様々な人材を雇用・教育し、広告宣伝によって住民の食品需要を喚起し、商品の調達・調理・販売を通じてお金を稼ぐ。

<準備>

  • 中央に、マップタイルをプレイ人数に応じて組み合わせたマップボートを配置。
  • 各プレイヤーは、手番の逆順に自分のお店タイル1つをマップ上に配置。
  • プレイ人数に応じた金額分のお金を中央に配置し、以後銀行と呼ぶ。
  • 各プレイヤーに3種類の銀行準備金カードを配布。各自、1枚を選んで銀行の横に伏せて配置。
    ※このカードによりゲーム後半の長さか決まる。
  • 従業員カードと、マイルストーン(目標)カードを、表向きで種類ごとに並べて配置。
    ※従業員カードで左下に【1×】と表記されているカードはプレイ人数に応じて枚数調整。
  • プレイ人数に応じた宣伝タイルを種類別に分けて全員が取りやすい位置に配置。
  • 手番順トラックに各プレイヤーの手番順にチップを配置。
  • 全員にCEOカードと追加レストランタイル2枚を配布。

<ゲームの進行>

◆各ラウンド7つのフェイズで構成。

①リストラクチャリングフェイズ

  • 各プレイヤーは、手持ちの従業員カードからこのラウンドで使いたい枚数を選択して同時公開。
    • ※CEOカードには3枠の直接管理部下枠があるので他に3枚の従業員カードを出せる。
    • ※幹部候補生生、係長など、CEO同様に直接管理部下枠を持つカードがある。

②オーダー・オブ・ビジネス フェイズ

  • リストラクチャリングフェイズで使わなかった直接部下枠の数が多い順に手番順を選べる。
    枠数が同じなら前ターンの手番順が早いプレイヤーから選択し。

③ナイン・トゥファイブ フェイズ

  • メインアクションフェイズ。
    手番順に、このラウンドで出したカードの効果を発動。
    発動する効果順は下記の通り指定されている。
    1. カード効果:雇用
      雇用可能マークのついたカードを1枚獲得し、手札へ。
      ※プレイしたカードは「業務中」、手札のカードは「休憩中」と表現される。
    2. カード効果:教育
      休暇中のカードの中で、出世ルートが書かれたカード1枚を書かれた上位職カードと交換できる。
    3. カード効果:マーケティング
      マップボード上に宣伝タイルを1枚置き、その上に任意の食品・飲料コマを配置。
      従業員カードの役所によって置ける宣伝タイルの種類とレストランからの距離と期間が異なる。
      宣伝タイル上に置くコマの数は、宣伝期間と同数にする。
      ※プレイして宣伝タイルを置いた従業員カードは以降広告タイルの期限が切れるまで広告中として場に置きままになる。
    4. カード効果:調理・仕入 フェイズ
      指定の数の食品・飲料駒を獲得。
      プレイヤーの手元へ。
    5. カード効果:新規顧客開拓フェイズ
      マップ上の、「庭のない家タイル」に庭を配置したり、庭付きの家タイルを新たに配置する。
    6. カード効果:出店フェイズ
      マップ上に自分のレストランを追加配置したり、既存レストランを移動する。
      『レストラン配置のルール』
      ・入口が道路に接しないとダメ
      ・他に何も置かれて or 書かれていないマスのみ

④ディナータイム フェイズ

  • 番号の若い家から、下記流れで自動的に処理。
    1. 家タイル上の食品・飲料駒(顧客の需要)の種類・数を確認。
    2. その需要を完璧に満たせるプレイヤーを確認。
    3. 需要を満たせるのが 1プレイヤーのみなら、その顧客はそのレストランに来る。需要を満たせるプレイヤーが複数の場合、「家からレストラン入口までのマップタイル数」+「食品・飲料の単価」で値が最も低いレストランに来る。
    4. 顧客が来たレストランは、重要を満たした「食品・飲料の数×単価」分のお金を獲得。
      ※従業員カード「値段係」「高級化主任」「割引課長」をプレイしたプレイヤーは自動的に単価が上がったり下がったりする。
    5. ウェイトレスをプレイしたプレイヤーは1ウェイトレスあたり3金獲得。

⑤ペイデイ フェイズ

  • 保有する(プレイ中・手札・広告中)従業員カードの中で上級職カードには1人あたり5金の支払い。
    支払いたくない or 支払えない場合は解雇する(カードをストックに戻す)

⑥マーケティング フェイズ

  • 広告タイルを番号順に確認し、宣伝対象範囲の家タイル上に宣伝タイル上の食品・飲料コマと同種のコマを配置。
    家タイルごとに置けるコマはMAX3個。庭付きの家はMA5個。
    宣伝タイルの効果を解決したら、各宣伝タイル上のコマを取り除く。
    その結果コマがなくなったらその宣伝タイルをストックに戻し、対応する広告中の従業員カードを手札に戻す。

⑦クリンナップ フェイズ

  • 手元に残っている食品・飲料コマを全てストックに戻す。
    プレイした従業員カードを全て手札に戻す。
    このラウンドで誰かが獲得したマイルストーンの残りを全て破棄。
    次のラウンドへ。

◆ 各フェイズ中に、マイルストーンカードの条件を満たしたら該当のマイルストーンカードを獲得。マイルストーンはプレイヤーに特殊能力を付与。能力は、「従業員3人分の給料を支払わなくて良い」「食品・飲料コマを次のラウンドに10個まで持ち越せる」などいずれも強力。

◆ ④ディナーフェイズで銀行のお金がなくなったら前半終了。ゲーム開始時に各プレイヤーが伏せて中央に置いた銀行準備カードの金額合計分を銀行に補充し、後半戦へ。

◆ 後半戦で銀行にお金がなくなったらゲーム終了。手元のお金が最も多い人の勝ち。



感想


かなり頭使うね。
直接攻撃要素もあるし、なかなか苦しいゲーム。
でも、従業員が増えて、収入が多くなっていく拡大再生産な感じはすごく好き。
毎回ゲーム展開が全然変わるからリプレイ性高いね。

●ゆづ(9歳の娘)
楽しいけど難しいゲームだね。
折角広告を上手く売ってハンバーガーが売れるようになったのにパパの新しいお店が近くにできて、お客さんをとられてつらかったなぁ。

●ヨタくん(5歳の息子)
めっちゃ楽しいけど、なんか勝てないんだよなー。
いつも看板広告とハンバーガーばっかりやっちゃう。
でも、この間はコーヒーショップを上手く置いてお金を貰えたのは嬉しかった!

●自分
いやー、めっちゃ好きですわこのゲーム。
ゲーマーズゲームには違いないのだねど、ルールは実はシンプルかつ直感的なのでとっつきやすいです。

初期資金や定期収入のような自然にもらえるものは何もないので、自分で従業員雇って、広告売って需要を作って、商品を作って売ってと、行動全てを自分の責任でプランニングしていくというのが最大の特徴。

初プレイ時は周りがケアしてあげないと序盤から終盤まで無収入のまま置いていかれて何も出来ない状況になりかねないハードボイルドな味わい。
従業員を雇っても売上がなければ即解雇しないといけない。シビア!
折角大量にハンバーガーを作っても、売れなければ全て破棄。シビア!
近隣店舗との価格競争や、従業員の教育、新規顧客の開拓など、あらゆる要素がリアルなビジネスそのもの。
生温い救済措置が一切なくただただリアルな経済ゲームです。

超硬派!! 成功も失敗もリアルに近い疑似体験ができる貴重なボードゲームですね。



総合評価

  • 総合評価:8
  • 独創性:9
  • わかりやすさ:7
  • システム洗練度:7
  • 間延び感の低さ(起伏):8
  • リプレイ性:8
  • コンポーネントの魅力:8
  • 脳汁感(ジレンマ味わい度):9
  • テーマ再現性:10
  • 戦術の幅:9
  • ドキドキわくわく感:7
  • 手番ごとの成長感:9
  • 攻撃性の低さ:2
  • 9歳児と本気で遊べる度:7
  • 5歳児も楽しそう度:7
  • 噂に違わぬゲーマー向けのリアルガチゲーです。
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~Fin~

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