こんにちは! ヒロです!
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ボードゲームデザイナー「ラセルダ氏」のゲームは、「箱がでかくてコンポーネントが豪華」「テーマに非常にマッチしたゲームシステム」「手番でやることがシンプルながら細かな処理が多い」という特徴がありますよね。
遊びごたえ十分な重さながら、繰り返し遊びたくなる魔性の中毒性。
コッテリしていてしばらくいいかな、と思ったら次の日に食べたくなるトップランクの家系ラーメンに似ています。
今日ご紹介するゲームは、そんな重量級ゲームの巨匠ラセルダ氏の代表作「ヴィニョス」です。
ヴィニョス:デラックス・エディション(Vinhos Deluxe Edition)
・所要時間:120分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)
ゲーム概要
- 2つのルールで遊べますが、本ブログでは 2016年版(新版)ルールのみをご紹介。
- 質の良いワインを作って出荷するワイナリー経営ゲーム。
- 準備として、手番順にボード上の地域1つから畑タイル1枚を無料で獲得して個人ボードに配置し、その畑に知名度コマを1つ配置。
獲得時特典のある地域の畑の場合は、特典を獲得。 - その後、畑の色(赤・白)に応じた品質2のワインを1つ獲得し、個人ボードのその畑の農園の倉庫に配置する。
- 最後に手番と逆順にVIPタイル(追加アクションタイル)1個をボードから選んで獲得。
- これらが終わったらゲームスタート。
- ゲームは6ラウンド制。
各ラウンドは下記の流れで進行。- 年度タイルの一番上の1枚を捨てる。
次のカードを表に返す。
これにより、その年の「ワインの品質補正値」「品評会出品時の評価委員の好み基準」「品評会出品時の専門家タイルブーストの色と値」が決まる。 - 手番順に、中央ボード上の自分のコマを任意のアクションスペースに移動させて、その際、同じスペースに留まるのは不可。
縦・横・斜めに隣接していないスペースや、ラウンドマーカーがあるスペースに移動する場合は、1金ストックに支払う。
他プレイヤーのいるスペースに移動する場合は、そのプレイヤーに1金支払う。アクションは下記8つ。- 畑の2つまで購入
- 醸造所を2つまで購入
- ワイン蔵を2 つまで購入
- 農夫or醸造家コマを2つまで購入
- 専門家タイルを2つまで購入
- ワインを売って金に替える(自分の樽をワインの品質に応じたスペースに配置配置)
- ワインを輸出して勝利点に替える(自分の樽をワインの品質に応じたスペースに配置配置)
- パスをする(任意で品評会へ先行出品)
アクションの際に、1手番で1枚専門家タイルを使って、アクション効果の補助が可能。
また、通常アクションとは別に、VIPタイルを使った追加アクションが可能。
- パスアクションをした人が入れば、そのプレイヤーは好きな手番順を選べる。
それ以外の手番順は変わらず。 - そのラウンド2回めのアクションを新しい手番順に実施。
- 再び手番順調整
- 販売スペースに樽があれば、1つ手元に回収。
- 個人ボード上の倉庫・ワインセラーにある各ワインを、1つずつ右隣のマスに動かす。
マスからはみ出たら破棄。
その後、農園ごとに、生産されるワインの品質を算出し、その品質のワインを獲得し、倉庫(orワインセラー)に配置。
品質は、畑・醸造所・農夫・醸造家・その年の年度タイルなどで決まる。
- 年度タイルの一番上の1枚を捨てる。
- 以上1~7の後、
- 1.2.4.5ラウンドの場合はラウンドマーカーを次のラウンドスペースに移動して次のラウンドへ。
- 3.5ラウンドの場合は、品評会を行った後、ラウンドマーカーを次のラウンドスペースに移動して次のラウンドへ。
- 6ラウンドの場合は、品評会を行った後、さらに1手番ずつ行ってゲーム終了。
- 品評会は、下記の流れで進行。
- まず出すワインを個人ボードから1つ選び、そのワインの価値点を算出する。
価値点は、ワインの品質+ワインセラー補正+名声コマ補正+地域特典補正の合計。
品評会に出したワインはストックに戻す。 - 価値点分、中央ボード上の品評会トラックにある自分のコマを進める。
- その後、空ブース1個を選び、(あれば)記載の特典を得る。
- 年度タイルに書かれた専門家タイル(未使用のもののみ)を捨てることで、品評会トラックをさらに進めてもOK。
- 各プレイヤーの品評会トラックの進み具合を比較し、順位に応じて勝利点と専門家タイルを獲得。
- 年度タイルに書かれた「品評会出品時の評価委員の好み基準」を確認し、基準を満たしていたら自分の色のタイルをストックから手元に補充できる。(2つまで)
- 選んだブース位置に応じて手番順を調整。
- 手番順に、任意のワインを1つ捨てるごとに中央ボード上のVIPタイル、VIP特典タイル1つを獲得できる。(全員がパスするまで繰り返す)
VIP特典タイルは、獲得と同時に自分の樽を配置しなくてはならない。
- まず出すワインを個人ボードから1つ選び、そのワインの価値点を算出する。
- 6ラウンド後の追加最終手番が終わったら、ゲーム中に獲得した勝利点に、下記得点を加算。
- 手元に残った現金に応じた勝利点
- 残ったワインごとに、その品質点の半分(端数切捨て)をVPとして得る。
- 輸出エリア各列の自色タル個数の順位に応じたVPを得る。同点は分配(切捨て)。
- 自色タルのあるVIP得点タイルから、VPを得る。
※詳細別記。タルなしは無効。
<勝敗>
- もっともVPが高い人が勝ち。
- 同点なら、①タルが輸出エリアに多い人、②現金が多い人、の優先順で決める。
感想
●妻
このゲーム、面白いわ。
手番でやることとテーマと目的が全部明確ですっきりしているから、没頭できるね。
手番の数が少ないから、一手が重くて痺れた。
●ゆづ(10歳の娘)
わかりやすくて楽しかった!
ワイナリーの四季に似てるけど、カードがないからルールをすぐ覚えられるのが良かった。
品質の高いワインを作れると嬉しいね!
●ヨタくん(6歳の息子)
めっちゃ楽しかった!
VIPタイルが強いから、ワインをたくさん作ってVIPタイルをたくさんとれるようにしておくのも大事だね。
次は勝つぞ~!
●自分
これはすごく楽しかった。
ラセルダ氏のゲームはすごく重たくて難しいと評判だったのでなかなか手を出せずにいましたが、少なくともヴィニョスは全然大丈夫でした。
ルールもよく整理されていて理解しやすく、無駄なく高度にコントロールされた丁寧な作りなので、安心して遊べました。
畑を増やしたい!醸造所も欲しい!農夫も醸造家も、ワインセラーも欲しい!でもワインを売らないとお金が足りないし、輸出しないと勝利点が足りない、、、と、やりたいことだらけでワクワクしっぱなし。
それなのに手番の数が13回しかないので、強烈なジレンマと緊張感で毎手番震えます。
同じワイナリー経営ゲームの傑作「ワイナリーの四季」と比べると、カードなど毎ゲーム登場するものが変わるランダム要素がないから飽きやすいか?、と、ルールを読んだ時は思ってましたが、遊んでみたら、ランダム性が少ない分将棋のようなガチな勝負ができ、遊ぶ度にどんどん上手くなる快感を味わえそうで、リプレイ性も十分あると思いました。
素晴らしいゲームです。
総合評価
- 総合評価:8
- 独創性:7
- わかりやすさ:7
- システム洗練度:8
- 間延び感の低さ(起伏):9
- リプレイ性:8
- コンポーネントの魅力:9
- 脳汁感(ジレンマ味わい度):9
- テーマ再現性:9
- 戦術の幅:7
- ドキドキわくわく感:8
- 手番ごとの成長感:8
- 攻撃性の低さ:8
- 10歳児と本気で遊べる度:8
- 6歳児も楽しそう度:7
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