ルート(Root)

・所要時間:120分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)

ゲーム概要

目的もアクションも全員異なる非対称ゲーム!
動物の派閥ごとに分かれて、それぞれの方法で勝利点を稼ぎ、先に30点に到達することを目指そう。

  • 中央ボードには「きつね」「うさぎ」「ねずみ」いずれかが描かれた12の広場とそれらの広場を繋ぐ道がある。
    所定の場所に「アイテムタイル」と「遺跡タイル」を配置。
    全ての動物カードをシャッフルして各プレイヤーに3枚ずつ配布して残りを山札に。
    動物カードはそれぞれ「きつね」「うさぎ」「ねずみ」「とり」のいずれかが描かれていて、「とり」は他3種いずれの動物にもなれるワイルドカード。
  • 各プレイヤーごとに派閥を決定して派閥ボードを受け取り、派閥ごとに指定された準備を行う。
    派閥は「猫野候国」「鷲巣王朝」「森林連合」「放浪部族」の4つ。
    派閥ごとに準備内容や初期配置、アクション内容が全て異なる。
  • 「猫野候国」は、中央ボード上のほとんどの広場に兵士コマが配置された状態でスタート。
    自分の「兵士コマ+建物コマ」が最も多い広場の建物スペースに、木材を使って建物を建てることで勝利点を得ていく。
    建物は、兵士駒をボードに追加投入する「募兵所」と、木材を生産する「製材所」、カード効果を発揮できる「工房」の3つ。
  • 手番では、まず製材所タイルのある広場に木材チップを1つずつ配置。
    その後、「工房」が置かれた広場の動物種と同じ動物種のカードをプレイして効果を適用。(勝利点やアイテムの獲得など)。
    その後、メインアクションを3つ実施。
    メインアクションは、下記のいずれかを行う。
    • 「ある広場の自分の兵士コマを好きな数隣の広場に移動×2回」
    • 「募兵所タイルのある広場に兵士コマを1つずつ配置」
    • 「ある広場の別プレイヤーの派閥を攻撃し、相手の兵士コマや建物駒、専用トークンを取り除いて勝利点を得る」
    • 「兵士コマ+建物コマの数が自分が最多の広場の空いている建物枠に、指定の数の木材を使って好きな建物を1つ建てて勝利点を得る」
    • 「製材所タイルのある広場を1つ選び、その動物種のカードを1枚捨てて木材チップを1つ広場に配置」
  • 「とり」カードを1枚捨てるごとに追加で1アクションができる。
    メインアクション後、山札からカードを1枚補充して手札にして、手番終了。(手札はMAX5枚まで)
  • 「鷲巣王朝」は、特殊能力を持つ君主カードをから1枚を選択して派閥ボードに置き、それに応じた勅令エリアに忠臣(初期保有の2枚のカード)を配置し、中央ボード上の任意の1つの広場に6つの兵士コマが配置された状態でスタート。
    自分の「兵士コマ+建物コマ」が最も多い(同時最多でもOK)広場で、まだ「止まり木トークン」が置かれていない広場に「止まり木トークン」を配置することで勝利点を得ていく。
    派閥ボードには「勅令エリア」に「募兵」「移動」「戦闘」「建設」の4スペースがあり、その4箇所にプロットされたカードの効果を順番に発揮することでアクションを行う。
  • 手番では、まず手札のカード1or2枚を、派閥ボード上の「勅令エリア」のいずれか1箇所に配置。
    その後、「止まり木トークン」が置かれた広場の動物種と同じ動物種のカードをプレイして効果を適用。(勝利点やアイテムの獲得など)。
    その後、メインアクションとして、カードがプロットされている勅令アクションを「募兵」→「移動」→「戦闘」→「建設」の順に行う。
    • 「募兵」は止まり木トークンがあり、プロットされたカードの動物種と一致する広場に兵士コマ1つを配置。
    • 「移動」は、プロットされたカードの動物種と一致する広場の兵士コマを好きな数だけ隣接する広場に移動させる。
    • 「戦闘」は、プロットされたカードの動物種と一致する広場を1つ選択し、いずれかの派閥を攻撃。
    • 「建設」は、プロットされたカードの動物種と一致する広場、かつ自分の兵士コマが最多、かつまだ「止まり木トークン」が置かれていない広場に「止まり木トークン」を配置する。
  • 「募兵」「移動」「戦闘」「建設」のいずれかが実行できなかった場合、即座にアクションを中止し、「勅令エリアにプロットされたカードの中でとりカードの枚数分勝利点をマイナスする」→「勅令エリアのプロットされたカードの中で忠臣(初期保有の2枚のカード)以外のカードを全て捨てる」→「派閥ボードの君主カードをチェンジ」して、メインアクションを終了。
    メインアクションの後、止まり木トークンの配置状況に応じた勝利点を得て、山札からカードを1枚補充して、手番終了。(手札はMAX5枚まで)



  • 「森林連合」は、派閥ボード上の支援者BOXに3枚のカードを裏向きで配置し、中央ボード上には1つもコマが置かれていない状態でスタート。
    支持トークンを広場に配置することで勝利点を得ていく。
  • 手番は、「支援者BOXをつかったアクション」→「手札を使ったアクション」→「指揮官コマを使ったアクション」の順で実行していく。
  • 「支援者BOXを使ったアクション」では、任意の広場の動物種と一致する動物種のカードを支援者BOXから2枚捨てることで、その広場の他プレイヤーの全兵士コマ・建物コマ・専用トークンを除去して勝利点を得て、その動物種の拠点タイルを配置(拠点タイルは動物種ごとに1つずつ)し、自分の支持トークンがある同じ動物種の広場の数だけその広場に兵士コマを配置し、派閥ボードの指揮官ボックスに兵士コマ1体を配置。
    次に、支持トークンが配置されていない広場を1ヶ所選び、支援者BOXからその広場と同じ動物種のカードを指定の数捨てることで、支持トークンを1つ配置し、勝利点を得る。
  • 「手札を使ったアクション」では、下記のいずれかを好きなだけ実施。
    • 「支持トークンのある広場を1つ選び、それと同じ動物種のカードを使って効果を発揮(勝利点やアイテムを得る)」
    • 「手札のカード1枚を支援者BOXに配置」
    • 「中央ボードに配置されている拠点タイルと同じ動物種のカードを1枚捨てて、指揮官ボックスに兵士コマを1体配置」
  • 「指揮官コマを使ったアクション」では、自分の「兵士コマ+拠点」の数が最多の任意の広場の兵士コマを好きな数隣の広場に移動させたり、任意の広場の他プレイヤーの派閥を攻撃して勝利点を得たり、拠点タイルのある広場1つに、兵士コマ1体を配置したり、支持トークンがない広場の自分の兵士コマ1体を取り除いて支持トークンを1つ配置して勝利点を得る、などを指揮官のコマ数だけ行う。
    最後に、山札からカードを1枚手札に補充して終了(手札はMAX5枚)
  • 「放浪部族」は、3つのキャラクターカードから好きなキャラクターを選んで指定のアイテムタイルを派閥ボードに浮き、専用のクエストカードの山札から3枚をオープンにして並べ、部族コマ(1つしかない)を広場の間の「樹林」に配置してゲームスタート。
    中央ボードの遺跡からアイテムを獲得したり、クエスト達成したり、他プレイヤーにカードを上げたり、敵対派閥の兵士を攻撃したりして勝利点を得ていく。
  • 手番では、まず使用済みアイテムを3枚まで未使用状態に回復させ、ボード上のコマを隣接する広場か樹林に移動。
    その後、派閥ボード上の未使用のアイテムタイルを使って、メインアクションを実施。使用したアイテムは裏向きの使用済み状態になり、以後未使用状態に回復されないと使用できなくなる。
    アクション内容はアイテムタイルごとに決まっていて、下記がある。
    • 「靴タイルを使って隣の広場に移動」
    • 「剣タイルを使って他プレイヤーの派閥を攻撃」
    • 「クロスボウタイルを使って他プレイヤーの兵士コマ(なければ建物チップや専用トークン)1つを除去」
    • 「たいまつタイルを使って、遺跡タイルからアイテムを獲得して1勝利点を得る」
    • 「たいまつタイルを使って、キャラクターカードの特殊アクションを実行」
    • 「ハンマータイルを使って手札のカードの効果を発揮(勝利点やアイテムを得る)」
    • 「ハンマータイルを使って、損傷したアイテム1つを修理」
    • 「好きなアイテムタイルを1つ使って他プレイヤー1人に自分の手札のその広場の動物種のカード1枚を与え、そのプレイヤーのアイテムを一つ獲得」
    • 「3つのクエストカードの1つを、指定のアイテムタイルを支払って達成し、カード2枚から勝利点を得る」
  • メインアクション後、自分のコマが樹林にいた場合、損傷したアイテムタイルを全て修理」。
    その後、山札からカードを1枚手札に補充(手札はMAX5枚)。
    最後に派閥ボード上のかばんエリアのアイテムタイルが6枚を超えている場合、その分を捨てて手番終了。
    放浪部族が戦闘によってダメージを受けると、その数分の任意のアイテムタイルが損傷スペースに移動され、修理しないと以後使えなくなる。
    放浪部族は、手札を他プレイヤーに手札を上げる度に有効度が増し、有効度が最大になるとそのプレイヤーの派閥と同盟状態になる。
    同盟状態だと、移動や戦闘を行う際、その同盟のプレイヤーの兵士コマも一緒に行動できる。逆に、一度でも他プレイヤーを攻撃すると、そのプレイヤーの派閥とは敵対状態になる。
    敵対状態のプレイヤーがいる広場に入るときは追加で靴タイルを1つ使う必要がある。
    その代わり、剣タイルやクロスボウタイルによってそのプレイヤーの兵士コマ・建物タイル・専用トークンを除去した場合、兵士コマ1点、建物タイル・専用トークン2点を獲得できるようになる。
  • 以上、各派閥ごとに勝利点を獲得していき、先に勝利点30点に到達した人の勝ち。
    また、ゲーム中に「圧倒カード」をプレイした場合は、そのプレイヤーの勝利条件が「勝利点30点」から「圧倒カードに記載された条件の達成」に不可逆的に変更される。



感想

2020年当時
●妻
うーん。直接攻撃があってヨタくん泣くし、他プレイヤーが何やっているかわかんなくて待ち時間長いし、いまいちだったかな。

●ゆづ(8歳の娘)
私の派閥は部族だったから、アイテムをたくさん集めるのが楽しかった!

●ヨタくん(5歳の息子)
楽しかったけど、攻撃されて木材を作れなくなって泣いちゃった。
でもたくさんカードをもらってアイテム作ったりして楽しかった。

自分
非対称ゲームとしてめちゃくちゃ傑作ですね。
個人的にはドストライクで楽しかったです。

ただ、他プレイヤーのアクション内容などもすべて把握してないとダウンタイム中にわけがわからないのでしっかりインストしないといけないゲームです。
我が家ではインストを割愛しちゃったので、それぞれが自分のプレイに集中していて、まぁそれなりに楽しんでいたものの全体的に締まりがない感じになってしまいました。

加えて、そもそも我が家は直接攻撃がかなり嫌いな環境なので評価がそこそになるのは仕方なし。
でも、個人的にはテラミスティカ同様に何度もプレイしたくなる中毒性の高いゲームです。

非対称ゲームといっても、主な得点方法やアクション内容はそれほど違わないゲームが多いけど、このゲームは本当に全然違うのに、得点を競えるシステムで、凄いと思います。



総合評価

  • 総合評価:7
  • 独創性:9
  • わかりやすさ:5
  • システム洗練度:9
  • 間延び感の低さ(起伏):7
  • リプレイ性:8
  • コンポーネントの魅力:8
  • 脳汁感(ジレンマ味わい度):6
  • テーマ再現性:7
  • 戦術の幅:8
  • ドキドキわくわく感:6
  • 手番ごとの成長感:7
  • 攻撃性の低さ:2
  • 8歳児と本気で遊べる度:6
  • 5歳児も楽しそう度:6
  • 備考:部族の狸コマが1匹でうろうろしてるのがすごく可愛いです。

~Fin~

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