マーチャンツコーヴ (Merchants Cove)

こんにちは! ヒロです!
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

皆さんは非対称ゲームをご存知ですか?

そうです。「呪いのミイラ」などの対戦形式のものや、「テラミスティカ」や「マルコポーロの旅路」などプレイヤーごとに独自の能力があるキャラクターを使うタイプのゲームですね。このような異なる条件で遊びつつ、絶妙なバランスで競えるようなシステムになっていて、「次はこのキャラを使いたい!」とリプレイ性が増す中毒者量産型ゲームです。

最近では、「ROOT」のように、もはやアクション内容や勝利条件すら異なり、「違うゲームをたまたま一緒にやってるじゃん!」的な高度な非対称ゲームも出ていて、行き着くところまで来ましたね。

今日ご紹介するゲームは、そんなROOT的超絶非対称ゲームです!

マーチャントコーヴ (Merchants Cove)

・所要時間:60分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)

ルール概要

<テーマ>

個性的な商人になって、冒険者が集まる入江で商品を売るゲーム。

<準備>

  • 中央ボードを配置し、冒険者が乗る船6隻を、左右の入江に3隻ずつ配置。
    町民カード、堕落カード、各色の冒険者コマを1つずつ、マーケットフェイズマーカー、ネズミコマなどを指定の場所に配置。
  • 残った冒険者コマは全て袋に入れる。
  • ならず者カードを1枚選んで中央ボードに配置し、書かれた数のならず者コマを、メインボードに配置し袋に入れる。
  • 各プレイヤーは、自分の色の時間消費トラックコマと、ゴールド(=勝利点)トラックコマを、それぞれ中央ボード上の所定トラックのスタート地点に配置。
  • 使用するキャラクターを1つ選日、そのキャラクター特有の準備をする。

<ゲームの進行>

  • ゲームは3ラウンド構成。
  • 各ラウンドは、「冒険者到着フェイズ」「メイン(商品生産)フェイズ」「マーケット(商品販売)フェイズ」「クリーンアップフェイズ」で構成。
  • 「冒険者到着フェイズ」
    • 袋から2つコマを引いて船一隻に乗せる。
    • これを6艘行う を行う。
  • メイン(商品生産)フェイズ
    • メインボード上の時間消費トラック上で一番うしろにコマがあるプレイヤーが手番を実行。
    • 手番では、自分のワーカーを1つ、個人ボード上で配置&移動してアクションを行う。
    • アクション内容はキャラクターによって様々。
      何れも最終的に「大・小✕4色」の商品を作ることにむかうアクション。
    • 全キャラクターに共通のアクションは、町民カードの獲得と、獲得済み町民カードの活性化(アクション発動)のみ。
    • アクションに対応した時間分、時間消費トラック上の自分のコマを進める。
    • 時間消費トラック上の冒険者マークを通過したら、袋から冒険者コマ(ならず者コマ)を1つ引き、好きな船に乗せる。
    • 冒険者コマを乗せた結果いっぱいになった船は、その船が置かれている側の桟橋に移動し、橋の上に冒険者コマ(ならず者コマ)を全て降ろす。
    • 左右3隻ずつ配置された船のうち、2隻が桟橋に移動したサイドの残りの船は中欧ボードの外に出し、乗っていた冒険者コマ(ならず者コマ)をメインボードの所定の場所に置く。
    • 全ての船が処理されたら、時間消費トラック上のマーケットフェイズマーカーを、最も進んでいるコマの1つ先に配置する。

      → これを繰り返して、全員の時間消費トラックコマが、マーケットフェイズコマに到達or通過したらラウンド終了。
  • マーケット(商品販売)フェイズ
    • 冒険者が降りた3つの桟橋ごとに処理していく。
    • 左の桟橋は、大きな商品のみ販売可能。
    • 真ん中の桟橋は、小さな商品のみ販売可能。
    • 右の桟橋は、どちらの商品も販売可能だが、堕落カードを1枚獲得しないといけない。
    • 各桟橋ごとに、「冒険者の数 × その冒険者と同じ色の商品の基本金額」が、その商品の単価になり、商品の数分のゴールドをGET。(メインボード上のゴールドトラックでコマを進める)
    • 商品販売後、プレイヤーごとにマーケットフェイズで獲得済みのスポンサーマークに応じたゴールドを獲得。
  • クリーンアップフェイズ
    • 冒険者コマをバッグに、船を元の位置に戻し、町民カードを一部入れ替えて、次のラウンドへ。
  • ラウンド終了時にゲーム終了。
    手持ちの堕落カード分のマイナスを差し引いて、ゴールドが最も多い人が勝ち。
  • キャラクターは、拡張入れて下記の種類がある。
    • 船を動かしたり羅針盤ルーレットを回したりして、お宝や海産物を売る海賊。
    • ビー玉を上から落として揃えて薬を作って売る錬金術士的な薬剤師
    • 時空タイルを差し込んでアクションを入れ替えていく、タイムマシン移動の博士と助手。
    • ダイスを振って配置して、武器を生成していく武器屋
    • コマ投げ入れたり紙ペンをしたり袋から次に引く冒険者コマを予測したりして、神託商品を売っていく占い師
    • 用意したベッドと同じ冒険者を招き入れて得点化していく宿屋
    • マンカラ的に食料を配置してドラゴンを育てて売るドラゴン育成家



感想

●妻
めちゃくちゃ派手なコンポーネントだね!
コンポーネントが派手だと難しいゲームが多い印象だけど、このゲームは結構シンプルだね。
でも、プレイするキャラクターによって難易度の差が大きい気がする。
武器屋は勝ちやすかったけど、錬金術士は引くビー玉の運の要素が邪魔して勝ちにくい印象。
あと、錬金術士は間延びしていて好きじゃなかったな。

●ゆづ(9歳の娘)
楽しかった!
最初は錬金術士でやって負けて悔しかった。
次に海賊をやったけどやっぱり負けた。
なんか勝てないなぁ。

●ヨタくん(5歳の息子)
超楽しかった!
タイムマシーンの博士は、タイルを上手く入れるといいアクションができるから結構やりやすかったよ!

●自分
いやー、これは大作ですね。
凄く立派で準備するだけでワクワクするコンポーネント。
もはやコンポーネントだけでも十分高評価を得られるくらい圧倒的です。何かで突き抜けるって、素晴らしいですよね。
内容も適切なルール量で好感です。

ROOTと同様プレイヤーごとにやるアクションが全く違うのでインスト泣かせではあるものの、マンカラ、ダイスプレイスメント、紙ペン、落ちゲー、タイル差し込みなど、やったことがあって直感的にわかりやすいルールを採用しているので、かなり取っつきやすいです。

キャラクターごとのコンポーネントもしっかりしていて、他のプレイヤーがやっていることが何か楽しく見えて、「次はあのキャラクターでやりたい!」となります。リプレイ性高し。
キャラクターごとの難易度の違いや、他プレイヤーのアクションかわからないゆえのダウンタイムの体感的長さが欠点ではあるけど、総合的に十分楽しませてくれる傑作だと思います。



総合評価

  • 総合評価:8
  • 独創性:9
  • わかりやすさ:8
  • システム洗練度:7
  • 間延び感の低さ(起伏):7
  • リプレイ性:10
  • コンポーネントの魅力:10
  • 脳汁感(ジレンマ味わい度):7
  • テーマ再現性:7
  • 戦術の幅:9
  • ドキドキわくわく感:8
  • 手番ごとの成長感:8
  • 攻撃性の低さ:9
  • 9歳児と本気で遊べる度:9
  • 5歳児も楽しそう度:9
  • ボードゲームのコンポーネント最強決定戦をいつかやりたい!

~Fin~

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