スピリット・アイランド (Spirit Island)

・所要時間:120分
・今回の人数:4人(俺、妻、ゆづ、ヨタくん)

ゲーム概要

<テーマ>

スピリットアイランドは、精霊となって、島に浸食しようとする人間を排除していく協力ゲーム。

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Engames
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<準備>

  • 侵略者ボードを中央に配置。
    ボード上の指定の場所に、「不安カード」「恐怖駒」「荒廃駒」を配置。
    土地カードをシャッフルして裏向きで「遠征」スペースに配置。
    一番上をめくり、その土地に侵略駒を1つずつ配置。その後、その土地カードを「建設」スペースへ移動。
  • マップボードをプレイヤー人数分組み合わせて中央に配置。
    マップの各マスごとに描かれている「ダハン(味方駒)」「侵略者駒」「荒廃駒」を配置。
  • 各プレイヤー、使う精霊を選択して、専用の精霊ボードと能力カード4枚を受けとる。
    精霊ボードの裏面に従い「存在駒」を中央マップの指定のマスに指定の数配置。
    その後、精霊ボードの表面の指定のマスに存在駒を配置。
  • 小能力カード、大能力カードをそれぞれシャッフルして山札にする。

<ゲームの進行>

各ラウンドは、「精霊フェイズ」「即効フェイズ」「侵略フェイズ」「遅発フェイズ」「時間の経過フェイズ」の5フェイズで構成。

「精霊フェイズ」は、各プレイヤー同時に進行。

  1. 精霊ボード上部に描かれている3つのアクション選択肢から1つを実行。
    アクションは、「存在駒を中央マップへ配置」「精霊力チップを獲得」「能力カードを獲得」「カードを手札に戻す」などで、精霊によって異なる。

    ※ 存在駒を中央マップへ配置する際、既に置かれている存在駒を起点とした指定の距離の範囲内のマスにしか配置できない。(各アクションマスに距離が記載) また、存在駒が精霊ボード上から除去されることで、そのスペースが解放されパワーアップする。(精霊力獲得数orカードプレイ枚数上限がUP)

    ※ 能力カードを獲得する際は、小能力or大能力のどちらかを選べる。大能力の場合は、獲得済みの能力カードを1枚捨てる必要がある。
  2. 精霊ボードで解放されているマスを参照し、指定の数の精霊力チップを獲得。
  3. このラウンドで使う能力カードを選択し、書かれている精霊コストを支払って目の前に出す。(枚数は、精霊ボードで解放されているマスを参照)
    ※ カードは「即効フェイズで発動するもの」と「遅発フェイズで発動するもの」に分かれている。このタイミングで使うカードは決めなければならない。

「即効フェイズ」も、各プレイヤー同時に進行。

  • 目の前に出したカードの中で、「速攻フェイズで発動するもの」の効果を発動。
  • カードには、「対象までの距離」「対象の土地の種類orプレイヤー」「効果」が書かれている。
  • カードの効果は、「攻撃して侵略者駒にダメージを与える」「侵略者に不安を与える」「指定の駒を1マスに集める」「指定の駒をマスから隣接マスに追い出す」など。
  • 侵略者駒には種類ごとに体力があり、大量以上のダメージを与えると中央マップから除去される。
    体力分のダメージに届かない場合、途中のダメージを駒を倒すことで表現。なお、中途半端なダメージはラウンド終了時に回復してしまう。
    都市駒や街駒を除去すると不安を与えることができる。
  • 侵略者に不安を与えると、侵略者ボード上の「恐怖駒」がストックから「産み出された不安スペース」に移動する。
    全ての恐怖駒が移動したら、侵略ボード上の不安カードを1枚獲得し、不安カード実行スペースに配置。その後恐怖駒を再びストックに戻す。
    不安カードを3枚獲得する度に、より簡単な勝利条件が表示され、新しい勝利条件が適用される。

「侵略者フェイズ」では、「荒廃した島の効果(選択ルール)」「不安カードの発動」「略奪、建設、遠征」を順に行う。

  • 「不安カードの発動」では、不安カード実行スペースにある不安カードをめくり、効果を発動。
    侵略者駒の除去など、援護してくれる効果を発動。
  • 不安カードが実行スペースになければ飛ばす。

「略奪、建設、遠征フェイズ」は、「略奪」「建設」「遠征」の順に行う。

  • 「略奪」:
    略奪スペースに配置されている土地カードの土地に侵略駒がいる場合、「そのマス」と「そのマスにいるダハン」を攻撃する。その後、生き残ったダハンが反撃する。
    ※ 人駒は1攻撃力/体力、街駒は2攻撃力/大量、都市駒は3攻撃力/体力。
    ※ 侵略者の攻撃力が合計2以上だと、「マス」にダメージが入り、「荒廃駒」が置かれる。
    既に荒廃駒が置かれているスペースに置かれた場合は、隣接マスのいずれかにも1つ追加配置をしないといけない。
    存在駒が置かれているマスに荒廃駒が置かれると、各プレイヤーごとに存在駒1つを除去しないといけない。
    ※ ダハンは2攻撃力/体力。侵略者の攻撃で2ダメージ以上を受けるとマップから除去される。
    除去されずに堪えたら、ダハンが2攻撃力で反撃。侵略者駒にダメージを与える。
  • 「建設」:
    建設スペースに配置されている土地カードの土地にいる侵略者駒を確認し、
    1. 侵略者がいない → 何も起こらず。  
    2. 人駒だけいる → 街駒を1つ追加配置
    3. 街駒がいて都市駒がいない → 都市駒を1つ追加配置
    4. 街駒と都市駒が同数いる → 街駒を1つ追加配置
    5. 街駒と都市駒がいて、街駒の方が多い → 都市駒を1つ追加配置
  • 「遠征」:遠征スペースに置かれている土地カードの山札の1番上をめくり、その土地カードの土地を確認し、
    1. その土地自体か隣接する土地に侵略駒が1つでもいれば、人駒を1つ配置。
    2. その土地が海に面していたら、人駒を1つ配置。
  • 「遠征」が終わったら、略奪スペースの土地カードは捨て札に、建設スペースの土地カードは略奪スペースに、遠征スペースの土地カードは建設スペースに、それぞれ移動。

「遅発フェイズ」では、精霊フェイズで出した「遅発フェイズで発動するカード」の効果を発動。

  • 精霊ボードに書かれた「先天能力」の発動条件がそろっていたら、このタイミングで効果を発動。
    ※発動条件は、プレイしているカードに記載されたエレメントの種類と数。

「時間の経過フェイズ」では、プレイ済みカードを捨て札にして、中央マップ上でダメージを負って倒れている駒を起き上がらせる。(ダメージの回復)

上記を繰り返し、以下の勝利条件レベルに応じた勝利条件を満たしたら、プレイヤーたちの勝利!

  • 勝利条件レベル高(ゲーム開始当初):全ての侵略駒をマップから全て除去
  • 勝利条件レベル中:街駒と都市駒をマップから全て除去 (人駒は残っててOK)
  • 勝利条件レベル低:都市駒をマップから全て除去 (人駒や街駒は残っててOK)
  • 勝利条件レベル達成:これが現れた瞬間に勝利。
    ※不安カードを3枚獲得する度に新しい勝利条件レベルが表示され、達成が簡単になっていく。

勝利条件を満たす前に下記いずれかの要素を満たしたら、プレイヤーたちのは敗北!  

  • いずれか1人のプレイヤーの存在駒が全てマップから除去される
  • 侵略者ボードから荒廃駒が無くなる (マップに全て配置された)
  • 土地カードの山が無くなる (時間切れ)



感想

●妻
ゲームを始める前はかなり複雑そうだと思ったけど、やってみると意外とわかりやすくて楽しかった!
カードプレイが主なので、カードの効果を理解しないと勝てないね。小さい子だとさすがにまだ難しいかも。

●ゆづ(9歳の娘)
楽しいけど難しかった!
侵略者がどんどん増えて、処理が間に合わなくなっちゃったね。

●ヨタくん(5歳の息子)
楽しいんだけど、カードを出す枚数とか間違えちゃった。。
あと、カードの効果が読めないのが悔しいよ。

●自分
世界的に評価の高い協力型ゲームだけあって、異例の完成度です。

精霊ボードのパワーアップや能力カードの獲得によってどんどんパワーアップしていく拡大再生産性を、協力ゲームに綺麗に落とし込んでいるのが素晴らしい。
各プレイヤーはスタート時に自分の担当の島が割り当てられていて、最初は自分の島を守るのでいっぱいいっぱいになってソロプレイ。
少しずつパワーアップして周りを見る余裕が産まれて、途中から声を掛け合って、苦しそうなプレイヤーをフォローし始める。
最後は中央マップに全プレイヤーの存在駒が広がって、得意とする処理を役割分担して行っていく。
この「ソロ→やや協力→がっつり協力」の流れがかなり理想的です。

協力ゲームだと声の大きな人が仕切ってしまい、言いなりになって楽しめないプレイヤーがでることが多いけど、このゲームはそれぞれの個別判断でのプレイにゆだねる部分が多いので、誰でも楽しめると思います。

プレイ人数が変わっても難易度が変わらないゲームバランスも秀逸。
すごいゲームです。

 



総合評価

・総合評価:8
・独創性:10
・わかりやすさ:7
・システム洗練度:9
・間延び感の低さ(起伏):8
・リプレイ性:8
・コンポーネントの魅力:8
・脳汁感(ジレンマ味わい度):8
・テーマ再現性:7
・戦術の幅:8
・ドキドキわくわく感:7
・手番ごとの成長感:9
・攻撃性の低さ:10
・9歳児と本気で遊べる度:7
・5歳児も楽しそう度:6
・備考:侵略する側になるボードゲームが多いので、侵略される側をプレイするのが新鮮で楽しいです。

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~Fin~

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