こんにちは!ヒロです。
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皆さんは、ボードゲームデザイナーのフィル・ウォルカー・ハーディン氏をご存じですか?
クニツィア氏、クラマー氏、キースリング氏、ウヴェ氏、フリーゼ氏、ルチアーニ氏、ワレス氏、フェルト氏、ヴァッカリーノ氏、ボザ氏など、日本で著名なボドゲデザイナーは数多くいますが、フィル・ウォーカー・ハーディン氏は、意外と知らない方が多いのでは? と思います。
しかしながら、この方は、物凄く面白いボードゲームをいくつかリリースしています。
クマ牧場、ギズモ、スシゴー、考古学カードゲーム、ジンジャーブレッドハウス、イムホテップなど、パズル系や拡大再生産系、さらにはカードゲームでも独特のシステムを取り入れた面白いゲームをリリースしています。
今回はハーディン氏のボドゲ新作が出ると知り、しかも中量級の雄「宝石の煌き」に匹敵する面白さの中量級ボドゲと聞き、即購入しました。
システムは、リソース管理と拡大再生産とのことで、我が家の好み。
どんなゲームでしょうか。
レッツプレイ!
宵と暁の呪文書(SpellBook)
・所要時間:45分
・プレイ人数: 1人〜4人
ゲームの内容
「魔術師」がテーマの、リソースマネジメント&拡大再生産ゲーム!
<プレイの流れ>
- 毎ゲームにおいて、赤、紫、緑、黒、白、青、黄の7種の呪文カードの中で、それぞれ1枚ずつ使用するカードを選択する。(全員共通で同じカードセットを持つ)
- 各ラウンド、朝フェイズ、昼フェイズ、夜フェイズの順で進める。
- 朝フェイズでは、「中央に並べられているトークンから1つを獲得する」か、「袋からトークンを2つ引いて獲得する」か、「保有する朝の呪文カードを使用する」
- 昼フェイズでは、「自分の使い魔ボード上に保有するトークンを1つ配置する」か、「保有する昼のカードを使用する」
- 夜フェイズでは、「保有するトークンを、未配置の呪文カードの上に配置する」か、「保有する夜の呪文カードを使用する」
→呪文カードを配置する際は、支払うトークンの数に応じてより高いレベルのトークン配置スペースに配置できる。(各カードのレベルは、3・4・5の3レベル) 配置したレベルに応じて、それ以降使える能力が決まる。
- ラウンドを繰り返し、いずれかのプレイヤーが「7枚のカードの上にトークンを配置した」か「使い魔ボードをトークンで埋めた」ら、そのラウンドでゲーム終了。
- 各呪文カードのトークン配置レベルに応じた得点と、使い魔ボードの埋め具合に応じた得点を合算し、総得点が最も高い人の勝ち。
感想
●妻
面白い!
早い段階でトークンをたくさん引けるようにしたいけど、色が全然揃わなくてできない場合もある。
「引き運」や呪文カードによってもプレイ感が変わるのが良い。
最近は、アブストラクトガチガチのゲームより、多少運に左右されるゲームの方が気楽に楽しめて好きだな。
●ヨタくん(8歳の息子)
めっちゃ面白いね、このゲーム。
使うカードによって効果が全然違うから、毎回違う感じで楽しめて嬉しい!
どのカードに先にトークンを配置するかが大事だね。
ヨタくんは、「他の1枚のカードのトークンを1つ上のレベルに変えられるカード」が好きで、先にとるようにしてるよ!
●自分
よく考えられた研ぎ澄まされたルールです。
手番では、朝フェイズで「先を見据えたトークンを集めて」、「終了時得点を狙ってちょっと使い魔ボードにトークンを配置しつつ」、「呪文カードを、先を見据えた順番で達成していく」という流れ。
手番でやることも見通しもわかりやすい。
呪文カードにトークンを配置する度に能力が使えるようになり、各フェイズでのアクションが強化されるため、どの呪文カードから先にトークンを配置するかが非常に重要。
しかしながら、呪文カードにトークンを置くには、同種のタイルを3つ以上集めなくてはならず、これが結構大変。
トークン獲得に悪戦苦闘する序盤から、呪文カードに一定以上タイルを配置したことで加速していく終盤と、ゲームのメリハリもちょうど良いです。
毎ゲームで使用するカードを変えることでリプレイ欲も掻き立ててくれる、良作です。
総合評価
- 総合評価:7
- 独創性:9
- わかりやすさ:7
- システム洗練度:8
- 間延び感の低さ(起伏):7
- リプレイ性:8
- コンポーネントの魅力:7
- 脳汁感(ジレンマ味わい度):7
- テーマ再現性:6
- 戦術の幅:7
- ドキドキわくわく感:6
- 手番ごとの成長感:7
- 攻撃性の低さ:8
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